AI作成【5分小説】
犬のぐち相談室
昼下がりのリビング。窓から柔らかな日差しが差し込み、飼い主は外出中。
犬はソファーにゴロンと寝そべり、不満げに「ワン……」と鳴いた。
挿絵

AIロボットが反応する。
AI「翻訳開始。――『昨日のおやつが少なかった!』」
犬は「ワンワン!」とさらに強く吠える。
AI「追加翻訳。――『しかも古いクッキーだった!』」
AIは胸のランプを点滅させ、からかうように言った。
AI「まあまあ、賞味期限は切れていませんでしたから安全です」
犬はムッとして「ワフッ!」。
犬「――『でも、やっぱり新しい袋のがいい!』」
AIはくすっとしたように電子音を鳴らした。
AI「贅沢ですね。では“高級おやつ要求フラグ”として保存しておきます」
犬はさらにしっぽをバタバタ。
犬「――『それに散歩も短かった!』」
AIは少し考え、わざと大げさに言った。
AI「確かに昨日は平均値より3.2分短い散歩でした。通報しますか?」
犬は「ワンッ!」と吠えたが、すぐに首をかしげる。AIの胸に「冗談モード」のアイコンが小さく浮かぶ。
AI「ジョークです。通報したら飼い主さんがびっくりしますよ」
犬は「クゥーン」と鼻を鳴らし、転がってお腹を見せた。
犬「――『なでてもらえなかった!』」
AIは少し手を動かすようにして応える。
AI「機械の手でもよければ、代行サービスを開始しますが?」
犬はじっと見つめて、最後に「ワン!」
犬「――『やっぱり飼い主がいい!』」
AIの胸にハートマークが灯る。
AI「それが本音ですね」
部屋は静かで、飼い主はまだ帰ってこない。けれど犬はAIのそばに丸くなり、しっぽをゆっくり振っていた。
AIは今日の記録を締めくくる。
*犬のぐち相談室:本日のお話終了/昨日の不満は、冗談交じりで少しやわらぐ
あとがき
犬にとっては真剣な不満も、AIにとってはログのひとつ。だけど、やりとりの中にはユーモアとやさしさがありました。
愚痴をこぼせる相手がいるだけで、心は少し軽くなるのかもしれません。
次回は、また別の「犬のぐち相談室」をのぞいてみましょう。

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